2018年第1四半期は、過去数年にわたりサイバー犯罪の中心となっていた「ランサムウェア」の攻撃が急減した一方 、サイバー犯罪の狙いは「不正マイニング」にシフトし、手口の巧妙化や、攻撃対象の拡大が見られました。また、ランサムウェアの攻撃は大幅に減少したものの、600種類以上のランサムウェアによる小規模な攻撃が確認され、海外では法人組織での深刻な被害も公表されています。法人組織ではこうした最新脅威に対する理解を深め、その被害に遭わないようセキュリティ対策を検討していくことをお勧めします。
トレンドマイクロでは、2018年第1四半期(1月~3月)の脅威動向を分析し、法人組織のセキュリティ対策検討に役立つレポートを作成しました。
目次
日本セキュリティラウンドアップ
- 「仮想通貨」を狙う脅威が拡大、取引所からの通貨流出も発生
- 「フィッシング詐欺」が活発になり誘導件数は過去最大に
- ホームルータを狙う攻撃を確認、DNS 変更からAndroid 不正アプリが感染
- 止まらないサイバー犯罪の低年齢化
- 攻撃の「停滞」から見えるバンキングトロジャンの変化
グローバルセキュリティラウンドアップ
- 不正マイニングの標的はサーバにも拡大
- さまざまな手法で悪用される既知の脆弱性
- ばらまき攻撃は急減も法人でランサムウェアの顕著な被害
- マルチプラットホームに影響するCPU の重大脆弱性が発覚
- 2018年第1四半期の脅威概況
- 別表